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ウエストサイドストーリーと三重フィル

今年は三重フィルにとっては創立40周年にあたる特別な年。
そんな40周年のクリスマスに、とっておきの演奏会を開催することになりました。

そのプログラムの中に、Symphonic Dances from 'West Side Story'という曲があります。
1957年ブロードウェイで初演され、1961年製作の映画は第34回アカデミー賞では作品賞・監督賞をはじめ全10部門で受賞し、大ヒットとなったミュージカル「ウエストサイドストーリー」の音楽を、作曲者のバーンスタインがミュージカル中の主要曲を集めて編曲し、オーケストラのための演奏会用組曲として作った曲です。
三重フィルでは初めてとなる、ミュージカルの音楽です。

物語は、初演当時のアメリカ・ニューヨークを舞台とした、シェークスピアの有名な悲劇「ロミオとジュリエット」の現代版です。
家族間の抗争をイタリア系アメリカ人のギャング団ジェッツとプエルトリコ系アメリカ人ギャング団シャークスとの抗争に置き換え、その犠牲となる若い男女の恋と死の物語。

原曲となったミュージカルは、日本でも劇団四季や宝塚歌劇団でも何度も上演されています。
魅力的なナンバーが沢山ありますよね。
「サムシング・カミング」、「アメリカ」、「マリア」、「トゥナイト」、「アイ・フィール・プリティ」などなど。
実はここに挙げたナンバーは、残念ながら今回の「シンフォニックダンス」の中には入っていません。
「マリア」は、断片がすこしだけ、登場しますけどね。
音楽は、マンボ、チャチャやジャズなど、今までの三重フィルの演奏会ででは体験したことのない音楽が次々と登場します。
楽器を演奏するだけでなく、フィンガースナップ(いわゆる指パッチン)やシャウトなども楽譜に書いてあるんですよ。

オーケストラのための作品なので、今回は歌はありませんが、ぜひ映画やミュージカルをご覧になって下さい。
そして、あらためて私たちのコンサートで、もう一度感動を味わっていただきたいと思います。

クリスマスに向けて

朝夕の寒暖の差の激しさに戸惑う毎日です。

三重フィルは6月の定演終了後、夏休みを経てクリスマスコンサートに向けて練習が始まっています。

今年は三重フィルにとって、40周年という特別な記念の年となりました。
いつもの冬は三重音楽祭で、県内の高校生を中心とした合唱団とベートーヴェンの交響曲第9番を演奏します。
しかし、40周年の今年は冬にも三重フィル主催の演奏会を開催することになりました。

指揮していただくのは、大山平一郎先生
大山先生とは、定期演奏会でご一緒させていただくのは2回目になります。
1回目は第37回定期演奏会で、ブラームスとベートーヴェンというドイツ音楽のプログラムでした。
今回のプログラムは、アメリカがテーマの演奏会です。

実は今回のプログラム、大山先生と一緒に考えたんです。

大山先生は、現在に至るまで長くアメリカで音楽活動をしていっらっしゃいます。
ロサンジェルス・フィルハーモニックの首席ヴィオラ奏者を務めていらっしゃった時期には、今回のプログラムをレナード・バーンスタインと録音してらっしゃるんですよ

「キャンディード」序曲、ラプソディー・イン・ブルー
ウェスト サイド ストーリー より シンフォニックダンス

練習もとても楽しみです
バーンスタインの思い出などのお話も聞けたりしちゃうかも

とっておきのお話が聞けたら、このブログでご報告しますね


ZTVさんの取材をうけました!


本番一週間前の日曜日の練習、ちょうどお昼頃にZTVさんが取材に来られました。
↓取材の模様です。
ztv.jpg

金曜日の夕方から、この日の練習風景とこの時撮影された映像が放映されるとのこと。
楽しみです

第40回記念定期演奏会直前!

さて、いよいよ第40回記念定期演奏会も本番直前です。

今回は、三重フィルの40周年を記念する定期演奏会として、いくつも目玉がありますが…。

chorus 02
ドビュッシー作曲「夜想曲」第3曲「シレーヌ」と、ホルスト作曲 組曲「惑星」第7曲「海王星」で活躍する、女声合唱のみなさま。
三重オペラ協会さまと、合唱団「うたおに」さまです。
オケが入る前、合唱のみで練習のところにお邪魔しました。
矢崎先生は、指揮台で振るだけでなく、合唱団の近くまで寄って熱心に指導されてましたよ。

chorus 01
…あれれ?
今回は女声合唱だけのはずなのに、なぜか男性の姿が。
よく見ると、男性の中にはオケの団員の姿も見えます。

一体なぜ?どこで男声合唱は活躍するのか??

それは、定期演奏会を聴いてのお楽しみ。




さてさて、合唱とオケとの合同練習が終わった後は、オケだけの練習です。
20110604-01.jpg
今回も、ハープが2台必要なプログラム。


今回のハーピストは…。
20110604-02.jpg
なんと、日本のハープ界の重鎮、篠史子先生と、稲川美穂さんです。

稲川美穂さんは、写真ではハープに隠れてしまってますが、いつもニコニコしていてとてもキュートな方です。
素顔は本番の舞台で!

史子先生(ご自身が「『史子先生』と呼ばれることが多い」とおっしゃっていたので、私もこう呼ばせて頂きます。)は、お姿こそ上品ですが実にオトコマエ。
矢崎先生と史子先生の会話には、世界の著名な演奏家の名前がポンポン飛び出してくるので、それだけでもお二人のすごさを感じてしまいます。

史子先生と稲川美穂さんは今回のプログラムでは全曲で素晴らしいハープを披露してくださいます。
ぜひ、会場に足を運んで日本でも屈指のハーピストの演奏を堪能して下さい。
あ、私たち三重フィルの演奏も楽しんで下さいね。


新しい響きと古い物語のこと ~その2~

惑星に神々の名前をつけるようになったのは、実は遠くメソポタミアのころからだそうです。
時代が下り、神々の名前がバビロニア風に改められると、古代ギリシアの人々は、バビロニアの神々と対応する自分たちの神々の名前で惑星を呼ぶようになりました。
ホルストは占星術から着想を得てこの曲を作曲したということで、ギリシア神話の神々とはまた少しとは直接関係はありませんが、神話の中ではそれぞれどんな神様なのか簡単にご紹介します。

それぞれの曲につけられている神様の名前もローマ神話のものですが、ローマ神話とギリシア神話の神様は名前は違うだけでほぼ同じ神様です。
これは、古代ローマ人が、紀元前6世紀からギリシアの影響を受けて、ローマ古来の神々をギリシア神話の神々と同一視するようになったためだそうです。


火星、戦争をもたらす者
「火星」の英語名である「マルス」は、血なまぐさい戦の神マルス(ギリシア神話ではアレース)にちなんで名づけられました。
戦場での狂乱と破壊を神格化したもので、栄誉を重んじる古代ギリシアではあまり人気はありませんでしたが、古代ローマでは大変人気のあった神様で、当時1年の始まりとされていた3月に「マルスの月」という意味のMartiusと名付けられました。
現代の英語では「March」ですよね。
ちなみに火星の記号である「♂」は男性をあらわす記号として使用されます。

占星術においては、行動力や闘志の象徴です。

金星、平和をもたらす者
ヴィーナス(ギリシア神話ではアフロディーテ)は、美と愛の女神です。
明けの明星の輝きをアプロディーテにたとえ、そのローマ名ヴィーナスが金星を指す名となりました。
火星の記号が男性の象徴であるように、金星の記号である「♀」は女性の象徴です。
海の泡から生まれたといわれ、西風の神セピュロスに運ばれてキプロス島に漂いつきました。
この時の伝説はボッティチェリによって「ヴィーナスの誕生」として描かれています。

占星術では、楽しみや喜びを意味しますが、時に怠慢・惰性といった面が現れることもあります。

水星、翼のある使者
マーキュリー(ギリシア神話ではヘルメス)は、神々の使者です。
翼のある帽子をかぶり翼のついたサンダルをはき、二匹の蛇がまきついた杖を手に空を歩きます。
ギリシア神話の英雄ペルセウスは、ヘルメスからこの翼のついたサンダルを、女神アテナから盾を借り受け、見たものすべてを石に替えてしまうという怪物メデューサの退治を無事に成功させました。
占星術では知性の象徴です。

木星、快楽をもたらす者
占星術では成功を表します。楽観的で鷹揚な性質を象徴しています。

ジュピター(ギリシア神話ではゼウス)は、オリンポス十二神をはじめとする神々の王、雷を手にする天空神です。
古代ギリシアの各王家が、自らの祖先をゼウスとするためにゼウスが人間の女性と交わったという伝説が次々生まれ、いつの間にかギリシア神話の中でも有数の浮気な神様になってしまいました。

ゼウスはしばしば姿を変えて人間の女性に近づきます。
ある時、白い牡牛に姿を変えたゼウスはエウロペという女性にちかづきます。
エウロペが花を摘んでいる時に、白い牡牛を見つけその背にまたがると、その途端白い牡牛はエウロペをクレタ島へと連れ去ってしまいました。
連れ去る際、ゼウスは嫉妬深い妻ヘラから逃げ回るため、いろんな土地を駆け抜けました。
その土地はエウロペの名前から「ヨーロッパ」 (Europa) と呼ばれるようになったということです。

土星、老いをもたらす者
占星術においては、規則や秩序を表します。また、堅実さ・忍耐力の象徴でもあります。

サトゥールヌス(ギリシア神話ではクロノス)は、ゼウスの父です。
ゼウスが神々の王の座に就く前に、王として君臨していました。
しかし、彼は自らの子にその権力を奪われるという予言を受けたため、子供が生まれるたびに飲み込んでしまったそうです。
最後に生まれたゼウスだけは、母のレアーが偽って石をクロノスに食わせたために助かりました。
クレタ島で密かに育てられたゼウスはクロノスに兄弟たちを吐き出させ、かれらと力をあわせてクロノスを倒し、神々の王の座に就きました。
発音が似ている時の神クロノス(英語では同音)としばしば混同され、やがて同一視されるようになりました。
長い長い時が経つと、時間に食い尽くされたかのように、いずれはすべて朽ち果ててしまいます。
このような時の象徴とされたため、クロノス(サトゥールヌス)には自らの子供を食らうという恐ろしい伝説が残されたのではないでしょうか。
スペインの画家ゴヤは、この伝説をもとに「我が子を食らうサトゥールヌス」という凄まじい絵を残しています。

天王星、魔術師
占星術では、予期せぬ変化・独創性や新しい価値観を象徴します。

ウラヌス(ギリシア神話ではウラノス)は、クロノスの父です。
天空を神格化したもので、全世界を最初に統べた神々の王とされています。
「星ちりばめたる」という称号を持ち、全身に恒星を散りばめた夜空の神と考えられていたそうです。
母であり妻である大地の女神ガイアとの間にクロノスをはじめとするティターン神族をもうけました。
また、ガイアとの間にはいろんな怪物も生まれましたが、ウラノスはその醜怪さを嫌い、彼らをタルタロス(地獄)に幽閉してしまいます。
これに怒ったガイアは、末子クロノスに命じてウラノスの男性器を切り落とさせました。
一説では、この時、海に漂流していたウラノスの男性器の周囲にできた泡から生まれたのが、アフロディーテであると言い伝えられています。

海王星、神秘主義者
占星術では、非論理的なもの・現実的でないもの、曖昧、混沌の象徴です。

ネプトゥーヌスはもともと泉や河川、湖沼などを司る水の神であったようですが、ギリシア神話のポセイドンと同一視されるようになり海洋を司る神となりました。
神話ではクロノスとレアーの子で、ゼウスの兄です。
三叉の矛を武器として手に持ち、この矛で嵐を呼びおこしたり、また鎮めたりします。

ある時、ポセイドンはギリシアのある街を手に入れようと、女神アテナと争いをしました。
人間たちに最も有益な贈り物を授けた方がこの街を手に入れると定められたのです。
そこで、ポセイドンは、三叉の矛で地を突いて泉を授けたのに対し、アテナはオリーブを授けました。
ところが、人間に有益なのはオリーブであるとされ、街はアテナのものになってしまいます。
この街はアテナに因んでアテーナイ(現在のアテネー)と名付けられました。



管理人は、小さいころから様々なギリシア神話関連の本と親しんできました。
この記事と前回の記事は、そのころからの色んな本の記憶と、その中でも一番好きな本を参考にしています。

私たちの演奏会を楽しんで頂くお手伝いになれば、と思います。
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